こんにちは!つくもです。
2021年6月につくもが個人的に気になった「きもの・工芸」に関連するニュースをまとめました。
皆さんの気になったニュースもコメントやTwitterでぜひ教えてください!
ニュース選びの基準
ニュースの検索は『PR TIMES』で行い、検索ワードを『工芸』『着物』としました。
このなかで、着物や工芸、日本の文化を体験出来たり、面白いと思えるようなニュースを中心に紹介したいと思います!
テーマ設定の理由
これまでにも何度かニュースのまとめ記事を書いていて、
調べていると「歴史ある技術を使った新しい商品」や「工芸のDX・オンライン販売」のPRは数多く見られるんですよ。
多くの人が日本の伝統的な産業のなかで努力・工夫をしていることが見て取れますよね。
ただ正直なところ、いきなり”欲しい!”とはなりにくいんですよね…
だって高級な着物を着なくても生活はできるし、食器やグラスだって100均のもので機能は十分じゃないですか。
でも、、、
- つくもはお気に入りの着物を着れば気分が上がります。
- 食事だって美しい陶器・磁器や切子ガラスだと味も変わる気がしませんか?
工芸品はかつて日用品だったのかもしれません。
が、現在では「生活を彩るもの」になっていると思います。
だからこそ、「どんなふうに気分が上がるか」や「どんなものに愛着がわくのか」を
まずは知りたいと思うし、知らなければ”欲しい”とはならないだろうと思ったわけです。
それならば、
『着物や工芸を身近にする・体験できるニュースにアンテナを張ってみよう』
というわけで、こんなテーマにしてみました。
それでは行ってみましょう!
renacnattaと劇団四季がコラボレーション――播州織のスカート・ネクタイを発売!
D2Cアパレルブランド、renacnattaを運営する株式会社Dodiciが、劇団四季とのコラボレーションアイテムとして、播州織のスカートとネクタイを8月初旬に発売します!
「え、商品PRじゃなくて体験できるニュースを選ぶんじゃなかったの!?」
「つくもが劇団四季を好きなだけじゃん!」
といきなり言われそうですが、、それだけじゃありません!
記事内の【コラボレーションの背景】にはこんな風に書いてありました。
「劇場へ思いを馳せられる服」「劇場へ出かける気持ちがさらに華やぐ服」をテーマに、ファッションと演劇の異色のコラボレーション企画が始動しました。230年以上の歴史と伝統を誇り、自然な綿の風合いや豊かな色彩を特徴とする播州織の素材を身に纏い、楽しんでいただけるアイテムを目指します。
PR TIMES “文化を纏う” ブランド、renacnattaと劇団四季がコラボレーション――播州織のスカート・ネクタイを発売!
「劇場へ思いを馳せられる服」「劇場へ出かける気持ちがさらに華やぐ服」というテーマがいいなと感じました。
服を決めるときって
『いつ』『どこで』『何のために』『誰のために』
着るのか、いわゆる『TPPO』がとても重要じゃないですか。
この点において、「劇場に行くための服」というのは観劇の特別感をさらに格上げしてくれる良いアイテムになるだろうと思ったわけです。
そして日本の工芸の一つである播州織がその特別感を演出しているのだろうと思います!
もしかしたらこれがきっかけで「観劇に行くなら播州織の服が良いよね!」みたいな文化が生まれるかも!?
そこ迄いかないにしても、こうした生活に彩りを加えてくれる工芸品との付き合い方が広がっていくと嬉しいなと思い、このニュースを選びました。
播州織(ばんしゅうおり)
兵庫県西脇市を中心とした、北播磨地域で生産されている綿織物。
染めた糸で柄を織る「先染織物」で、シャツやハンカチ、テーブルクロスなど様々な製品に加工されています。
その品質の高さで国内のみならず海外からも高い評価を受け、世界的ブランドの生地にも採用されているそうです。
renacnatta(レナクナッタ)
「文化を纏う」をコンセプトに日本とイタリアの素材を組み合わせたアイテムを展開するブランド。
ブランド名「renacnatta(レナクナッタ)」は日本とイタリアで使わ「れなくなった」シルクが、新たなものへ生まれ変わることに由来します。
本来なら出会うことのなかった異なる背景を持つ素材が組み合わさって、日本とイタリアの文化を纏うスカートとして生まれ変わります。
劇団四季
俳優・技術スタッフ・経営スタッフ約1400名で組織された世界最大規模の演劇集団。
日本国内に複数の専用劇場を持ち、ストレートプレイ(芝居)、オリジナルミュージカル、海外ミュージカル、ファミリーミュージカルなど幅広いレパートリーを上演しています。
年間の総公演回数は3000回以上、総観客数は300万人を超えます(2019年度)。
つくもが好きだからこの記事を選んだわけではない!ですが一応こちらの記事を紹介しますね笑
夏休み特別企画 小中学生向けイベント「アゴラ-僕たちのサイバー伝統文化むら-」
公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団が小中学生向けの日本の伝統文化に触れられるイベント「アゴラ-僕たちのサイバー伝統文化むら-」を開催します(2021年8月1日)。
小中学生が夏休みの「自由研究にしたい!」と思えるような工芸の在り方ってないかな?
そんなことを考えていた時に見つけたのがこのニュースでした。
コンテンツは以下の通り
- 私だけの色絵磁器体験(全会場開催)
- 武士の刺繍―原方刺し子でマスク作り―(全会場開催)
- 江戸文化学習コーナー(主会場のみ)
- 夏休み自由研究相談教室(主会場のみ)
- 江戸文化体験コーナー(主会場のみ)
日本の文化や工芸をこれからも継続・発展させていくには、子供たちに
『モノづくりって楽しい!』『日本の文化って面白い!』
と思ってもらうことが重要だと思うんです。
だからこそ、
「モノづくりを実際に体験して、その体験を自由研究としてまとめることで理解を深めてもらおう」
というこの企画は面白いなと感じました。
この事業は文化庁の「子供たちのための伝統文化の体験機会回復事業」に採択されているそうです。
どんな事業が採択されているのか、今後もチェックしていこうと思います。
開催概要
イベント名:アゴラ-僕たちのサイバー伝統文化むら-
開催日時:2021年8月1日 9時~18時
参加料:無料(文化庁「子供たちのための伝統文化の体験機会回復事業」の採択事業)
会場:
【江東区会場】江東区文化センター(主会場)
【四谷会場】四谷ひろば
【山形会場】伝国の杜
【長崎会場】長崎歴史文化博物館
※主会場と各会場をオンラインで繋いで各コンテンツを受講します
主催:公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団
協力:長崎歴史文化博物館、四谷地区青少年育成委員会
後援:江東区教育委員会、日本博
参加方法:詳細は公式HP(下記URL)をご覧ください。
https://polaculture2021.wixsite.com/website
中学生に浴衣の着付け授業を無償で提供!
無料のきもの着付け教室を全国で展開する日本和装ホールディングス株式会社が中学生への出前着付け授業を、全国各地(支店がある地域に限る)にて無償で提供するプログラムを始めました。
こちらも中学生向けのニュースですね!
プレスリリースの記事によると、平成29年より新学習指導要領に
「日本の伝統的な衣服である和服について触れること。また、和服の基本的な着装を扱うこともできること」
という内容が追加され、中学校の家庭科の教科書には、和服の歴史や文化、着付けやたたみ方などが掲載されるようになったそうです。
知らなかった…!
ただ、家庭科の先生が着付けを必ずしもできるわけではないのでしょうね。
実際にはわずかしか実習が行われていないようです。
そこで日本和装が、中学校への出前着付け授業を無償で提供してくれるそうです。
個人で申し込めるものではないようですが、面白い取り組みだなと思って選択しました。
日本和装「Go To “きもの de Eat” キャンペーン」
無料のきもの着付け教室を全国で展開する日本和装ホールディングス株式会社が「和装」と「飲食」2 つの業界を応援する「Go To “きもの de Eat” キャンペーン」を行いました。
こちらも日本和装ホールディングスのプレスリリースですね。
「男きもの」への関心度アップと、コロナ禍で打撃を受ける「飲食業界」を応援する企画です(2021年6月21日~30日)。
きもののイベントってどうしても女性向けが多いと思うのですが、こちらは男性向け。
つくもは参加できなかったのですが、「男性向けのイベントがあった」ことが嬉しく思ったのでピックアップしてみました。
「着物はあるけど着る機会がない」という人には嬉しいイベントですよね!
成人式で振袖を着ることが多い女性よりも、男性はきものに親しむ機会が少ないように感じます。
だからこそ、「きもの着てみようかな」と思えるイベントがあると嬉しいですね。
キャンペーン概要(2021年6月21日~6月30日)
トライアルサービス『matou着物未来』が友禅師 水野可菜さんの作品で開始
着物総合Webプラットフォーム「matou(まとう)」を運営するMatou株式会社は、着物クローゼットサービスに続き、友禅師 水野可菜さんの作品で着物シェアサービス「matou着物未来」のトライアルサービスを開始しました。
最後は着物ユーザー向けのプラットフォームのプレスリリースです。
実は先月も着物専用SNS「キモノプラス」のPRを紹介していて、
着物が好きな人達に向けたプラットフォームができてきているなぁと感じます。
その中でも「matou」は目指すビジネスモデルが面白いなと注目しているサービスです。
そのモデルとは『作る人、持つ人、着る人にとって“三方良し”を目指す新しい試み』とのこと。
つくもは正直なところビジネスに明るくありません。
が、これがこれまでの呉服業界にはない構造だろうということはわかります。
モノづくりの最前線にいる職人さんに支援が届くことはもちろん、
一人の所有者として「所有している着物が資産になる可能性」があるなら応援したいじゃないですか…!
第1弾の
『自分の着物と関連する持ち物の一覧が可視化できる「着物クローゼットサービス」』
に引き続き、今回は
友禅師 水野可菜さんの作品を用いて『着物職人を作品の売上増でサポートするシェア事業』
のトライアルサービスを行うとのことです。
どんなサービスになっていくのか楽しみです!
matouサービス概要
【管理】自分の持っている着物をワードローブとして登録して管理
【交流】ワードローブや思い出の公開、ユーザー同士のチャット、レビューなどで交流。
今後は愛好家同士のシェアリングサービスとして、レンタル・販売することができる機能の充実も目指すようです。
詳細はWebサイトからご確認ください。
友禅師 水野可菜さんプロフィール
若き女流友禅師。
[水ノ友禪工房]手描き友禅染職人 水野可菜 “自己紹介”
幼い頃から家具職人である祖父の背中に憧れ職人を志す。
中学生のとき手描き友禅染に出会い、高校卒業後に京都の染め工房へ入社。
現在「水ノ友禪工房」という屋号を掲げ、「友禅師 水野可菜」として名古屋を拠点に活動。
まとめ
2021年6月のニュースとして
- renacnattaと劇団四季がコラボレーション――播州織のスカート・ネクタイを発売!
- 夏休み特別企画 小中学生向けイベント「アゴラ-僕たちのサイバー伝統文化むら-」
- 中学生に浴衣の着付け授業を無償で提供!
- 日本和装「Go To “きもの de Eat” キャンペーン」
- トライアルサービス『matou着物未来』が友禅師 水野可菜さんの作品で開始
の5つをご紹介しました。
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